火災保険における風災とは、台風や竜巻など、猛烈な風による災害を意味します。
日本は初秋ごろになると台風が通過しやすく、時には猛烈な被害を街に残してしまいます。
火災保険では、風災における被害もカバーしています。
火災保険における風災とは、台風や竜巻、突風など風にまつわる自然災害を指します。
日本は台風が直撃しやすく、毎年さまざまエリアに大きな被害をもたらしています。
加えて、近年は温暖化現象などを背景に冬季の暴風も直撃しやすくなっており、令和3年の1月には西日本などを中心に激しい暴風雪も発生しました。
風災は建物に甚大な被害を残すことが多く、以下のような被害が実際に起きています。
【風災による被害例】
火災保険は火事による建物・家財への被害だけではなく、風災による被害に関しても補償を行っています。
実際に風災で被害を受けた場合には、火災保険からどのような補償を受けられるでしょうか。
風災補償については各保険会社によって補償内容の考え方が異なります。
ある保険会社は火災保険に加入すると風災補償を自動で付帯します。
一方で、あるネット系損保は火災・破裂・爆発のみを基本補償とし、風災補償については契約者が補償の有無を選べるようになっています。
保険料を抑えたいなら外し、増加する風災に備えたい場合には補償をしっかりと付けましょう。
風災の補償内容は以下です。
■建物および家財を補償する
風災による建物および家財の両方を補償したい場合に最適です。
屋根などへの被害はもちろんのこと、強風で外に設置している自転車が倒れてしまった、飛来物により窓ガラスが破損し、家財も壊れてしまった場合なども補償できます。
■建物のみを補償する
風災補償を建物のみに絞ることもできます。
この場合、屋根や外壁破損などの損害は補償できますが、自転車の破損など家財に該当するものは補償しません。
雨樋など、建物に付属しているものは建物とみなすため補償できます。
■家財のみを補償する
建物は補償せず、家財のみを補償することも可能です。
風災補償の多くは雹(ひょう)や雪の被害も補償していますが、補償できないものもあります。
例として、風災によってカーポートが壊れた場合、カーポートは家財補償になりますが、自動車は補償しません。
同様に、バイク車体もみなしません。損害保険では自動車やバイクは車両保険(自動車保険・バイク保険)分野でカバーします。
また、風災でケガをしてしまった場合も火災保険の風災補償では補償しません。
人のケガを補償する傷害保険分野に請求しましょう。